なぎなたの基本となる5つの構えについて
独自の判断によるスペックにより表現。
構えの画像 一般的な打突モーション
<構えの名前>構えのタイプ
◆派生:他の構えへの移行のしやすさ
◆打突:打突性能
(実用性よりも使いやすさで判断
評価が高くても実戦で有効打になるとはかぎりません
また難しい技は評価が低くなります)
◆守り:それぞれに対する守り
◆解説文
破壊力-技の大きさ スピード-速さ 持続力-防御力 射程距離-間合い 精密動作性-応じ技 成長性-総合評価
<中段の構え>汎用万能型
派生:中段-A 八相-A 下段-A 上段-A 脇構え-A
打突:面-C 側面-E スネ-B 突き-B 小手-A 胴-E
守り:面-A 側面-A スネ-B 突き-A 小手-C 胴-A
試合の開始などに用いられる基本的な構え。
全ての動きに移りやすく攻めやすく、守りやすい形。
なぎなたの長さを活かして相手を牽制でき、対応しやすい。
戦術を組み立てる基本であり、常に使うことが基本。
単純に初心者向けの形ではなく、上級者も使う極めがいのある形。
個性によって向き不向きがある他の構えと異なって、長く使える形なので安心して練習できるだろう。
破壊力-B スピード-B 持続力-A 射程距離-A 精密動作性-A 成長性-A
<八相の構え>諸刃攻撃型
派生:中段-C 八相-A 下段-E 上段-A 脇構え-A
打突:面-E 側面-A スネ-A 突き-E 小手-C 胴-D
守り:面-E 側面-E スネ-D 突き-E 小手-A 胴-A
攻撃直前の形。
なぎなたを振りかぶった状態の形であり、いつでも攻撃できる反面、守りにくい。
突きに関してはほぼガード不能。(回避は可能だが)
この構えになった以上、迅速に攻撃に移るしかないだろう。
攻撃に移ることが前提なので、読まれやすい。
また、牽制しずらく相手の侵入を許しやすいが、相手をおびきよせ、
相手の反応できない状況での打突やタイミングを外すことで実用性を高めることもできる。
扱いずらいが、少ない動きで相手を仕留めるには最適な形であり、好んで使う者も多い。
破壊力-C スピード-A 持続力-C 射程距離-B 精密動作性-C 成長性-B
<下段の構え>カウンター迎撃型
派生:中段-A 八相-B 下段-A 上段-D 脇構え-E
打突:面-B 側面-E スネ-B 突き-A 小手-B 胴-E
守り:面-B 側面-B スネ-A 突き-D 小手-B 胴-A
八相同様、攻撃直前の形。
八相と比べた場合、足元を牽制できる利点があるが、中段よりも牽制しずらくやはり守りの形ではありません。
なぎなたを弓を引くように体に引き付けた形であり、バリエーションの多い攻撃性がその真価である。
牽制しずらく相手の侵入を許しやすい反面、逆に相手をおびきよせることができる点は八相と同様。
軸の手の動きが要になるが、使いこなせば八相への移行も比較的容易となる。
破壊力-B スピード-C 持続力-B 射程距離-C 精密動作性-B 成長性-C
<上段の構え>威嚇牽制型
派生:中段-C 八相-A 下段-E 上段-A 脇構え-B
打突:面-A 側面-E スネ-B 突き-E/A 小手-B 胴-D
守り:面-A 側面-A スネ-C 突き-E 小手-A 胴-C
本来は八相、下段、同様攻撃的な構えであり、
柄を使うことで防御も可能である。
試合では使わない構え、と思われがちなのは
・「柄突き」が現行のルールでは禁止されてしまい攻撃性に制限がついた
・防具をつけた状態では動きにくい
・第一線を退くような年代になってようやく使いこなせるようになるため現役の選手では使う人がいない
という点が考えられます。
熟練者ならば八相同様、体力を使わず、軸の動きを乗せることができる。
八相が側面、スネの二択攻撃とすれば、
こちらは面、スネ、小手の三択攻撃にまで発展する可能性を秘めています。
慣れていない相手からすれば、振りが大きすぎて、視界の死角から打突が繰り出されることになる。
使いこなすには相当量の鍛錬と、石突の意識が必須。
破壊力-A スピード-E 持続力-E 射程距離-A 精密動作性-E 成長性-A
<脇構え>奇抜トリッキー型
派生:中段-C 八相-A 下段-E 上段-B 脇構え-A
打突:面-C 側面-C スネ-C 突き-E/B 小手-C 胴-A
守り:面-E 側面-E スネ-E 突き-E 小手-D 胴-A
八相の構えよりも防御ができない上、攻撃性もさほどない。
追い討ちなどの状況なら使えなくもないだろう。瞬間的に使う形。
否定的な意見ではあるが、脇構えでの実用性はもっとも低いかもしれない。
そもそも実力が上の相手では構えることすら困難であり、もっとも防御しにくい形とも言われる。
破壊力-A スピード-D 持続力-D 射程距離-A 精密動作性-D 成長性-E
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前回の分析をふまえて新しく作り直しました。
前回は自分の経験則で立てたのですが、
今回は多くの人から意見をもらい、その結果大きく変わったと思います。
とくに上段は変わりました。
うちの先生の先生は上段の使い手だったらしく実演してもらいましたが、そのときの印象を参考にしてみました。
刃が死角から来る、というのは自身の感想をもとに書いてみました。
また下段に対する意見もいただき、最近は自分で下段を試すようになりました。
出技が多い下段は、剣道出身者には使いやすいような気もしますので練習してみたいと思います。
アイコン製作(CanWhoTeam)