ちょっと苦戦し始めていたワシは、密かに駒落ちのはなし - 先崎学を勝って学習していたのである。その成果もあってか、レベル84〜86はかなり強い勝ち方ができたような気がする。
レベル84
下手はなんという囲いなのかはわからないが、居角で攻める作戦。55手目後手が△7六歩に▲7七歩で合わせてきたところで開戦。ここまでは割と普通の進行。△7七同歩に▲同桂は△7六歩で桂馬が死ぬのでなし。▲同金もしくは▲同角はやはり△7六歩で逃げることになるので、わざわざ合わせたのであれば▲同玉で自然。
ここで△7六歩は▲同金△同金のあとが続かないのでイマイチ。△6五歩と突いておいて、▲同歩なら△同桂で桂馬の活用を狙う。しかしここは▲7六歩で金をはじいて来られて、ここで戦いを選んで△6六金と出た。▲同銀△同歩▲同金△6五歩までは一直線。このあとは△6四銀と出て、△7五歩から銀を捌きにいく。
ここで下手は▲8二金。金沢将棋はほんとこういう手が好きね。香車拾うのに持駒の金を使って9一で遊ぶのは正直無駄すぎる。76手目▲7六香は△7四歩に▲7六玉で拠点を取られると嫌だなあ、ということで△6五金。銀ではなく金にしたのは、次に△5六金と出た場合に6六の歩にヒモがついたままにするため。しかし▲7四銀と金取りに王手をかけられありゃりゃりゃりゃという感じ。
△6四玉は▲7六銀不成で面白くないので、△5二玉と逃げておく。▲6五銀△同桂はこうするしかないが、ここで▲6六玉と拠点の歩を取られると痛いなあと思っていたら▲6八玉と逃げてきた。えええ、だったら77手目で桂馬飛んだんだけど、という感じだけど、まあ「そこの歩はあとから角で取れるよね」ということなのかな。
しかしそれは許さんということで△7七歩から桂馬交換を狙う。黙っていれば△7八銀から△8七銀成狙い。桂交換後は△6五銀で香取りに拠点を守る。△7六銀▲6六角で拠点を取られる手は次の△6五香が見えているので、まあいいでしょう。
94手目▲5二金から清算するのはダメだよね。金沢将棋は困ると王手かけてくる傾向あるけど、普段はもっと拠点の残る王手してくるんだけどなあ。
105手目は上部脱出を警戒するところだけど、△6六銀でOK。▲7六玉なら△7五金で終わる。117手目は角を切る一手。成銀を切っちゃうと7八に空間があるのが嫌だからね。もしかしたら7四桂がいるから気にしなくてもよかったかもしれないけど。
あとは上部をしっかり抑えてから、横利きで守ってきた飛車を制して詰みですな。
レベル85
下手は金無双。72手目▲7五銀で開戦。△同金▲同歩はこうするしかないが、次に▲7四金が痛いので△8三銀で受けておく。▲8二金と金さえ使ってもらえれば△8四銀と上がってよし。
80手目▲7六歩は△同銀なら▲7七歩で銀ばさみなので、△6四銀と引く一手。もう一回銀を出るために8筋の歩は突き捨てておいて、△7五歩の合わせから銀が出る。▲7六香はなんだったんだろう。ここで香車を取られた手が悪手すぎて、気がつけば下手ボロボロ。かなり余裕のある勝ち。
レベル86
なかなか難しい中盤戦。84手目▲5三金のあたり、下手何をしたいのかわからない(王手をかけたいだけか)。90手目▲8八飛には△7八歩成で冷静に飛車を取りにいく。駒損は5七飛車から銀桂を拾えば回復できる。
▲2五桂はちょっと怖い。桂馬自体は△2四歩ですぐ死ぬが、3三金、2四歩の状態は玉の上部脱出を阻まれて抑え込まれそう。なので△2二玉で▲3三桂成に△同玉と取れるようにしておく。あとは竜で歩を補充しつつ玉の退路を確保。金取りにこられている場面も、ちょこまか動いて香車と歩を補充しておく。
あとは下手の玉に上部に逃げられると捕まらないので、竜と桂馬で下段に落とす。玉も手順に入玉。最後は金があれば詰むのになあ、というところで金取りに角を打つが、よく考えたら角成れば終わりじゃね、ということで終局。