ランキング依存とメディアリテラシー。2008年 June 5(Thursday)トラックバック
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(マス)コミュニケーションの時はオピニオンリーダーっていうのが、
送り手と受け手の間に入って話題を選別したりするっていう論があるんだが、 たぶん昔から殆どが人間はそんなに自分で本とかを選別してたわけじゃなくて、 このオピニオンリーダーが人間になったか機械になったか、 っていう違いじゃないかなと思う。 日本の10%が本を自ら選ぶようなタイプの人間だったとして、 POS以前はその人を中心として多様性ある選択が達成できてたのだが、 POS以降は誰にでもわかりやすいオピニオンリーダーとしてPOSが その位置にとってかわった、と考えるのはどうだろう。
そうか。人間→機械へシフトしているのが原因と考えると
個人の選択が無機質なものになっているような違和感も理解できるかもしれない。 個人的には、書店員にはその道のプロとしてオピニオンリーダーの意識を持って欲しいんだ。 あくまで人間(書店員)がオピニオンリーダーになる手助けとして、POS(機械)を利用してほしい。 料理だって手作りが美味しいよ。 便利な道具を使うのはいいけど、レンジでチンはあんまりだよ。 POSの独裁で均一な選択を迫るのではなくて、オピニオンリーダーはたくさんいた方がいい。 それが選択の多様性に繋がれば一番良いと思う。
なんか面白い話が(笑)。
少しだけ機械の側からの意見を言うと、POS は POS で正しいものだと思いますよ。 部分最適の積み重ねが全体最適になる、というのはまあ明らかなんですが、部分最適を目指す試みにはそれなりにコストもかかるわけで、あえて諸々の事情を無視して全体の統計 (POS なり) を適用してしまった方が、ビジネス的なアベレージは高く出る、というのはよくある話な気がします。ブックオフが本の状態だけで価格判断をする、っていうのも似たような企業行動ですよね。 もちろんそれだけではどこに行っても同じで面白味もないので、書店での努力も必要なんでしょうが、何を持って努力となすかによって企業としても個人としても行動が違うでしょう。お金を儲けたいのか、お客さんに喜んでもらいたいのか、とか。 顧客満足こそ商売繁盛だ、というのもありますが、売上が上がっても内部のコストも増えて利益減、てなことになっても支離滅裂ですし、この辺の判断は難しいですよ。個人的なポリシーの問題のうちは楽なんですけど。何かやりたいと思うと企業の理解も必要ですよね。自腹を切りたくなければ(お金というよりは時間として)。 ちなみに私自身も機械側の人間ってほどでもビジネス至上主義ってわけでもないので、多様なオピニオンリーダーがいた方が楽しいなあ、と思うし、そうなってほしいという希望もありますけどね。
そうだね。企業側と個人側の利益追求の違いというのはあると思う。
企業側がPOSを利用して、全体の統計を提供して、ビジネス的なアベレージを高めようと行動するのは分かる。でも、それだけになっている、もしくはさせている現状が元書店員側からすると許せない。 内部のコストが増えるっていうのは、多分 1)POSによる効率を少し犠牲にしてでも人を増やして、人間味のある売り場を作る。 2)それによって、各書店の独自の魅力を出す 3)売上は上がるかもしれないが、人件費などのコストが増える っていう風になるのが一例としてあると思うんだけど、俺は内部コストを増やさずに、今の人材で魅力的な売り場を作ることは絶対にできると思う。だって、やっている人はいくらでもいるんだもの。レジや返品や一般業務をやりながら、自分の担当をもの凄く凝って作っている書店員さんが。本当に本が好きだったらできるはずなんだよ。企業が求める姿勢と書店員が求める姿勢は違っていい。書店員は絶対にPOSを利用する立場にいなくちゃいけない。POSに利用されちゃいけない。 自分を引き合いに出しちゃうと何か自意識過剰みたいだけど、俺はコミック文庫の担当をしていた時、本当に楽しくて、バイトが終わって家に帰ってきてから、仕事をしていた。売上を調査したり、POPを考えたり。バイトが忙しくて発注ができなかった時は、家で発注したりもしていた(多分発注は家でやっちゃマズいんだけど)。 俺はPOS自体の正しさ云々というよりも、POSデータを押し付ける企業側、それに逆らわない書店員側に原因があるように思ってしまう。POSデータを鵜呑みにするのでもなく、完全に無視するのでもなく、使い方をもっと考えるべきじゃないのか、と。プロの書店員が「ランキングで本を選ぶ読者」と同じレベルになったら、何のために仕事してるんだ。本を売るのって、もっと面白いはずなのに。
はい。内部コストっていうのはおそらく人件費になると思います。
POS に振り回されてはいけないとか、主体的な判断ができなければいけないとか、おそらくある種の「理想型」に対する認識はあまり違わないんじゃないかなと思うんですけどねー。 問題はそこにどう持っていくかですよね。 モチベーション次第ではもっとできる、というのもわかるんですが、自分だけにならともかくそのモチベーションを他の人にも持ってもらうとなると難しい気がします。「自分だけやっている」じゃなくて、他に人にも工夫する魅力を伝えるとか、ノウハウを共有するというような特別な努力が必要になる気がします。もともと本が好きな人ばかりで、本を売ることに情熱を持っている人ばかりではないでしょうから、そういうリーダー的なと言うか、ある種カリスマ的な存在がいないとうまくパワーが上がっていかないかもしれない。 一方企業の側として、POS はデータのひとつとして利用しつつ、実際にどう売るのかは主体的に判断しろ、ということであれば、やっぱり業務としてデータを収集して分析する時間を用意してあげないといけないですよ。業務時間の 1 割でもなんでもいいですけど。それがもったいなければ POS でよろしく、でもやむを得ないかもしれない。余計なことをされて POS のアベレージを下回るリスクもありますし、どこかで落としどころを見つけなきゃいけない。 全体として、誰かに悪意があるとか、理不尽な行動をとっているということはなくて、なんとなくみんなが自分に都合のいい方に流れたのが現状だとは思います。改善の余地はいくらでもあると思うんですがね。
確かにhowの部分になると、自分だけを引き合いに出してみんなもできるはずっていうのは間違ってるね。アルバイトをしている時に、周囲の人に同じモチベーションを持ってもらうことがいかに難しいことかってことを実感した。「工夫する魅力を伝えるとか、ノウハウを共有するというような特別な努力」が凄く大変なのは身に染みて感じた。
「自分はできる」「みんなもこうするべきだ」って言うだけなら誰でもできるんだよね。でも、誰もがやる気を持ってるわけでもないし、まして企業から時間を貰えない代わりに道具としてPOSがあって、しかもどう働いても自分の給料は変わらないってなったら、楽な方を選ぶのは当然。「何でわざわざ大変なことをやらなきゃいけないの?給料一緒なのに。」って言われたら、もう言い返せない。そこはもう個人の意識の問題だからね。そこを変える難しさはバイトをして本当に良く分かった。 でもなんとなくみんなが自分に都合のいい方に流れたせいで、全体が崩壊したらどうするんだろう?ってずっと疑問に思っていたんだよね。そうなった時に「改善の余地があった」なんて言い出したって遅いのに。そう思って、ずっと考えていたんだけど、パッと解決策が思いつくわけでもないし、自分は出版業界に携わっているわけでもないし、何かを偉そう言える、何か影響を与えられる立場でもないのが本当に悔しい。 このまま、「出版業界は斜陽産業だ」なんて言われたまま、本が少しずつ消えていってしまったら。その時、自分は何にも出来なかったなぁって思ってしまったら。それは、本当に悲しいことです。
まあ、個人的には本はなくなんないと思うけどね(笑)。
新刊点数は増えつづけているらしいし。返品率高いのに。 どちらかというと重要なのは既存のシステムがどうとかいうとこよりも、自分がどうしてこんなに本が好きになったか、みたいなメタな部分だと思うんだけど。そこさえうまく伝われば、自分がやらなくても誰かがやる、みたいな未来が見えんでもないかもしれん。
俺も完全になくならないとは思うよ。でも、今の本の立場は保たれないと思う。
>新刊点数は増えつづけているらしいし。返品率高いのに。 この異常事態が本当に怖い。売れないから新しいものを大量に作るという悪循環がどうにか断ち切れないものなのか、、、。 >自分がどうしてこんなに本が好きになったか これが上手く人に伝えられるように、というか、相手に心から分かってもらえるようになったら、本当の意味で「本が好き」と言えるのかもしれんね。 随分色々と書いて考えて、自分の足りない部分が見えてきた。っつーか、懐かしいな、こういうの。昔メッセでやったよな。飲みに行きたいなw
確かにね。色々考えて書いたりしてると思考が整理されるのよね。
僕最近全然どこにも何にも書いてないのだけれども(およよ)。 そういや昔メッセで長々話していたことはあったような・・・。 割と初期の頃のような気がするけど。 ちなみに結構いつでも暇だから都合がつけばいつでも飲みにいくよ(笑)。
ケータイ漫画について。
仕事先の複数の出版社から聞いた話ですが、 「今まで紙で読んでた読者はPCでデジタル漫画を集める。 漫画をあまり読まない層がケータイ漫画を購入している」 漫画を読む習慣すらなかった層が、 ヒマつぶしにケータイでDLするんだそうです。 ・邪魔にならない ・いつでもどこでも購入できる ・支払は携帯電話会社へ後払いなので気にならない いかにもイマの世代ですね。 ボクはオールドタイプなので、 漫画も小説も紙の方が「読んだ気」になりますねぇ。
コメントありがとうございます。
出版関係のお仕事をされているんですね。コメントを書き込んだ後に知りました。 本を読まない人がケータイで漫画を読むようになったというのは、凄く面白い現象だと思います。「デジタルばかりにシフトして本が売れなくなる」という危機感よりも、「コンテンツの面白さは間違っていないんだ」ということを証明してくれているようで。 自分も本は絶対に紙でなくてはダメ派です。書店で出会って購入して、一回読んで、手元に置いておいて、また読み返すことができないと気がすまないタイプです。その点ではデジタルで読む人たちとは相容れないのですが、それでも読まない人が読むようになっている、面白さを知ってくれているというのは嬉しいことですね。「後は紙媒体に引っ張り込んでくるだけだ!」という感じで。 でも、こうやって本について色々と書いても、出版業界に入らない限り、しがない元書店員の単なる戯言にしかならないのが本当に悔しいです。 コメントの追加
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Wed, 11.06.2008 02:22
確かにね。色々考えて書いたりし
てると思考が整理されるのよね。
僕最近全然どこにも何にも書い
てないのだけれども(およ [...]
カテゴリクイックサーチProfileName : inabya
Age : 25 統計情報最後のエントリ: 2009-10-10 22:02
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