皆が2009年を振り返っている中、Wiiの誘惑に負けて遊び呆けてしまいました。年末までにやろうとしていたことは全く終わりませんでした。
というわけで、新年早々、昨年中に出来なかった2009年の漫画総括を。
再集計してみたら合計121冊でした。その中で、2009年最も良かった漫画は、
『 群 青 学 舎 / 入 江 亜 季 』 (
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に決定しました!(ワー) このマンガがすごい風にランキングすると、
①群青学舎 ②バクマン。 ③高校球児ザワさん ④珈琲時間 ⑤本屋の森のあかり
ですかね。「群青学舎」4巻の1位は読んだ時点でほぼ決まっていました。年初から「バクマン。」は「このマンガがすごい!2010」で上位になるだろうとは思っていましたが、個人的には「群青学舎」が上でした。ここら辺は好みの問題なんだろうと思う。
以下、各作品の寸評。
①群青学舎 / 入江亜季(エンターブレイン)
①はもう七色シリーズの「いい仕事したな アースラ」と最終話の「自分の未来に期待してほしい」に限ります。涙腺にビシビシ来ます。何度読んでもブルっとくる。自分が年を取ったのかも分かりません。
入江亜季は、ストーリーにしろ、描写にしろ、その濃密さに本当に感心します。人の人生という、とても長いスパンの物語を短い話数でしっかり収める。それでいて端折ったような印象はなく、必要なものがしっかり揃っている。「完璧とは、これ以上つけ足すものがないことではなくて、これ以上削るところのないことだ」というサン・テグジュペリの言葉がぴったりです。
人生の節目節目で読み直したくなるような、そんな素敵な作品です。
②バクマン。 / 原作:大場つぐみ 作画:小畑健(集英社)
②は言わずもがなですね。何といっても勢いがある。題材にしろ、ストーリーにしろ、魅せ方にしろ。天邪鬼な自分がジャンプ漫画を買ってしまうという時点で、そのパワーは計り知れない。いや、こういう評価の仕方はダメですね。客観的な評価を入れるならば、「このマンガがすごい!2010」でも1位になっていますし、作品のパワーは折り紙付きです。
後は持続力の問題。こういう漫画は最初の勢いを失ったら、そこからがキツくなる。ハチワンダイバー然り。勢いが落ちて来た時に低空飛行でどれだけ上手く操縦してそれ以降に立て直せるか、中盤以降が勝負ですね。
③高校球児ザワさん / 三島衛里子(小学館)
③はフェティシズムの最高峰。女性の描き手でこれだけのフェティシズムを醸し出せるのも凄い。本当は男なんじゃないのか、というくらい緻密な描写で訴えてくる。
この漫画の凄いところは、身体的フェチだけでなくて、シチュエーションフェチにかなり力が入っているところ。視覚的に直接伝わってくるのもいいが、精神的に訴えかけてくるフェティシズムが何とも言えない味を出している。妄想が掻きたてられます。
④珈琲時間 / 豊田徹也(講談社)
④は年末ギリギリに喰い込んできました。寡作な人なので、新作が出るとどうしても評価が高めになってしまうんだが、それでも期待を裏切らないというのは凄いことだと思うのです。
12月分のまとめと重複してしまうけれど、やっぱり寡黙な作風がこの人の味です。「アンダーカレント」もそうでしたが、多くを語らずも、それぞれの人物の背景、思考がしっかりと広がっていく。その広がり方は、「こう捉えてください」という作者の押し付けではなく、読み取る読者の裁量に委ねていて、ある意味では投げっぱなしの状態。しかし、その「計算された放り出し」が読者に能動的な、深い読書体験をもたらしてくれる。良質な純文学のような漫画です。
⑤本屋の森のあかり / 磯谷友紀(講談社)
⑤あたりになってくるとどれを入れてもいいんですが、これはもう書店員優遇処置として引っ張りあげた感じですね。
やっぱり、この作品はストーリーの練り方が書店に対しても、文学作品に対しても、真摯な姿勢を持っている感じがして、とても好感が持てます。帯には「メガネ男子×本屋さん」といういかにもな文句を付けて売ろうとしていますが、この作品の本領はそこではない。それはあくまで手に取ってもらうための餌なわけであって、書店という枠の中で書店員と客、文学作品が絡み合って紡がれる物語がこの作品の本質です。
帯の文句によって読者層が限られてしまいそうなのが残念でしたが、世間的にもストーリーに正当な評価がされているようなので、心配ないでしょう。そこはかとなく、ドラマ化されそうな漫画です。
○次点
その他、次点として「マイガール」、「よつばと!」の9巻、「宇宙兄弟」、「午前3時の無法地帯」あたりが⑤と同列くらいです。書き始めるとキリがないので書きませんが、2009年は色んな作品がその面白さをきっちり保ってくれているという印象でした。
やっぱりダラダラ書いてしまった。順位が下がるごとに文が長くなるという不思議。
さて、今年の目標ですが、昨年に引き続き、読む幅を広げるという課題を克服しようと思います。昨年は萩尾望都1冊という体たらく。よし、目標は高く、「ONE PIECE」と手塚治虫だ!
以上!
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Comments
引越し
引越し
ヒグラシ。
うぅむ。
ランキング依存とメディアリテラシー。